2017/09/29

おしゃれインテリアショップのWilliams-Sonoma (NYSE:WSM) が気になる


Williams-Sonomaは、米国ではそこそこ有名なおしゃれインテリアショップ

日本に住んでいると耳にする機会はほとんどないと思いますが、米国ではそこそこ有名です。

日本で言えば、フランフランを少し重厚にしたイメージでしょうか。キッチングッズや家具を中心に扱っています。

以下の通り、Webサイトもかなりおしゃれです。

特に2枚目の写真は、高級マンションのモデルルームのようですね。右側のレザーソファは好みです。

(出所:https://www.williams-sonoma.com/)

(出所:https://www.williams-sonoma.com/)


株価の推移

そんなWilliams-Sonomaですが、株価は軟調です。

2015年には80ドルを超えていましたが、足元、40ドル台で取引されています。

圧倒的な価格競争力を持つAmazonの脅威で、ここ数年、小売業は軒並み株価を下げています。小売業売りの流れに、Williams-Sonomaも巻き込まれている格好です。

(出所:https://finance.google.com/)


実際、Williams-SonomaのWebサイトでは、20%割引セールを行っています。
やはり、Amazonとの価格競争が厳しいのでしょうか。

(出所:https://www.williams-sonoma.com/)



業績の推移

業績をチェックするため、Williams-Sonomaのアニュアルレポートから数字を拾ってきました。

(出所:http://ir.williams-sonomainc.com/)

少し見づらいので、2002年を100%として指数化しました。


Net revenues(売上):
2002年から2016年の15年間で、2倍強に成長しています。

Net earnings/Net revenue(売上高純利益率):
リーマンショックの影響を受けた2008~2009年を除けば、安定しています。ただし、2015年以降、少し低下している点が気になります。売上自体が伸びているにもかからわず利益率が落ちているという事は、やはり価格競争に巻き込まれ、単価が落ちているのでしょうか?

# shares(発行済み株式数):
自社株買いの効果で、75%に低下しています。日本では余剰資本の使い方がいまいちな会社が多いですが、Williams-Sonomaは、「自社株買い・配当・事業投資」の3択から適切な使い道を選択しており、資本の有効な活用ができていると思います。


まとめ

株価が下がっている原因である、Amazonの脅威について、影響が無いとは断言できなさそうです。特に、売上高純利益率の低下は気になりますので、即断はせず、2017年の業績を見て、投資の是非を判断したいと思います。

2017/09/24

SBI証券が積立NISAの予約受付開始!

NISAから積立NISAへの切り替え予約の受付を開始


積立NISAでの注文受付開始!

・・と思いきや、通常のNISAから積立NISAへの切り替えの受付開始でした。

(出所:https://www.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_nisa&cat1=nisa&cat2=tsumitate&dir=tsumitate&file=nisa_tsumitate_open.html&_scpr=int_id%3d170922_nisa_spot:more_attx_01)




SBI証券が積立NISAにて取扱い予定のインデックス投信(2017/9/21時点)

たくさんありますが、個人的には信託報酬で選べばいいと考えていますので、以下の投信に注目しています。



先進国株式(日本除く) ※米国、英国、ドイツなど

・三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」
 → 信託報酬0.216%

・ニッセイアセットマネジメントの「ニッセイ外国株式インデックスファンド」
 → 信託報酬0.216% 

・アセットマネジメントOne「たわらノーロード先進国株式」
 → 信託報酬0.243% ※2017年12月に信託報酬0.216%へ引き下げ予定

新興国株式 ※中国、韓国、インドなど

・三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」
 → 信託報酬0.3672%

・大和証券投資信託委託の「iFree新興国株式インデックス」
 → 信託報酬0.3672%

・アセットマネジメントOne「たわらノーロード先進国株式」
 → 信託報酬0.5346% ※2017年12月に信託報酬0.3672%へ引き下げ予定

日本株式

・三井住友アセットマネジメント「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」
→ 信託報酬0.1728%


委託会社ファンド名信託報酬
(税込)
アセットマネジメントOneたわらノーロード日経2250.2106%
たわらノーロードTOPIX0.1944%
たわらノーロード先進国株式0.243%
たわらノーロード先進国株式<為替ヘッジあり>0.243%
たわらノーロード新興国株式0.5346%
たわらノーロードバランス(8資産均等型)0.2376%以内
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ全世界株式・インデックスファンド0.5184%
大和証券投資信託委託iFree 日経225インデックス0.2052%
iFree TOPIXインデックス0.2052%
iFree JPX日経400インデックス0.2214%
iFree 外国株式インデックス0.2268%
iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)0.2268%
iFree S&P500インデックス0.243%
iFree 新興国株式インデックス0.3672%
iFree 8資産バランス0.2484%
ニッセイ
アセットマネジメント
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド0.1944%以内
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド0.1944%以内
<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド0.2106%以内
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド0.216%以内
<購入・換金手数料なし>ニッセイインデックスバランスF 4資産均等型0.3672%以内
ニッセイ日経225インデックスファンド0.27%
ニッセイTOPIXオープン0.54%
野村アセット
マネジメント
野村インデックスファンド・日経225(愛称:Funds-i日経225)0.432%
野村インデックスファンド・TOPIX(愛称:Funds-iTOPIX)0.432%
野村インデックスファンド・JPX日経400(愛称:Funds-iJPX日経400)0.432%
野村インデックスファンド・外国株式(愛称:Funds-i外国株式)0.594%
野村インデックスファンド・外国株式・為替ヘッジ型(愛称:Funds-i外国株式・為替ヘッジ型)0.594%
野村インデックスファンド・新興国株式(愛称:Funds-i新興国株式)0.648%
野村インデックスファンド・海外5資産バランス(愛称:Funds-i海外5資産バランス)0.648%以内
野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型(愛称:Funds-i内外7資産バランス・為替ヘッジ型)0.54%以内
三井住友アセット
マネジメント
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド0.1728%
三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド0.27%
三井住友・DC新興国株式インデックスファンド0.6048%
三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)(愛称:マイパッケージ)0.2376%
三井住友・DC年金バランス50(標準型)(愛称:マイパッケージ)0.2484%
三井住友・DC年金バランス70(株式重点型)(愛称:マイパッケージ)0.2592%
三井住友トラスト・
アセットマネジメント
SMT 日経225インデックス・オープン0.3996%
SMT TOPIXインデックス・オープン0.3996%
SMT JPX日経インデックス400・オープン0.3996%
SMT グローバル株式インデックス・オープン0.54%
SMT 新興国株式インデックス・オープン0.648%
SMT 世界経済インデックス・オープン0.54%
SMT 世界経済インデックス・オープン(株式シフト型)0.594%
SMT 世界経済インデックス・オープン(債券シフト型)0.486%
SMT 8資産インデックスバランス・オープン0.54%
三菱UFJ国際投信eMAXIS Slim 国内株式インデックス0.1944%以内
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス0.216%以内
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)0.2376%以内
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス0.3672%以内
eMAXIS 日経225インデックス0.432%以内
eMAXIS TOPIXインデックス0.432%以内
eMAXIS JPX日経400インデックス0.432%以内
eMAXIS 全世界株式インデックス0.648%以内
eMAXIS 先進国株式インデックス0.648%以内
eMAXIS 新興国株式インデックス0.648%以内
eMAXIS バランス(4資産均等型)0.54%以内
eMAXIS バランス(8資産均等型)0.54%以内
eMAXIS 最適化バランス(マイゴールキーパー)0.54%以内
eMAXIS 最適化バランス(マイディフェンダー)0.54%以内
eMAXIS 最適化バランス(マイミッドフィルダー)0.54%以内
eMAXIS 最適化バランス(マイフォワード)0.54%以内
eMAXIS 最適化バランス(マイストライカー)0.54%以内

(出所:https://www.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_nisa&cat1=nisa&cat2=tsumitate&dir=tsumitate&file=nisa_tsumitate_lineup.html)

2017/09/22

たわらノーロードが信託報酬引き下げ。日本株式は0.17%(税抜き)と業界最安!

「たわらノーロード」の信託報酬は最安水準に

嬉しいニュースが飛び込んできました!

アセットマネジメントONE株式会社(みずほ銀行系の資産運用会社)が、「たわらノーロード」(インデックス連動型の投資信託シリーズ)の信託報酬を引き下げることを先日発表しました。引き下げは2017年12月30日からです。2018年1月スタートの積立NISAも意識しているのでしょうか?


(出所:http://www.diam.co.jp/special/tawara/story/)


信託報酬引き下げを行う商品は以下の通りです。



一方、以下の商品については信託報酬の引き下げを見送るそうです。

(出所:http://www.am-one.co.jp/pdf/news/94/170905_AMOne_tawara_J.pdf)


今後はeMaxisの動きに注目

株式の4カテゴリーについて、信託報酬が安い投資信託をまとめました。
(たわらノーロードは2017年12月30日以降、その他は2017年9月現在)

カテゴリー ファンド 信託報酬
(年・税込)
先進国株式(日本除く)
eMaxis slim 先進国株式
0.2160%
ニッセイ外国株式
0.2160%
たわら 先進国株式
0.2160%
新興国株式
eMaxis slim 新興国株式
0.3672%
iFree 新興国株式
0.3672%
たわら 新興国株式
0.3672%
日本株式
たわら TOPIX
0.1836%
たわら 日経225
0.1836%
eMaxis slim 国内株式
0.1944%
ニッセイ TOPIX
0.1944%
ニッセイ 日経平均
0.1944%
米国株式
iFree S&P500
0.2430%
たわら NYダウ
0.2430%




先進国株式(日本除く)と新興国株式について、「たわらノーロード」は値下げにより、従来最安値であった「eMaxis slim」に並びます。

また、日本株式については、値下げ後の「たわらノーロード」は従来最安値であった「eMaxis slim」を下回り、業界最安となります!

「信託報酬最安を目指し続ける」ことを掲げ、2017年2月27日に登場した「eMaxis slim」ですが、日本株式ファンドについては、わずか10か月で「たわらノーロード」に抜かれました。「eMaxis slim」が対抗値下げを行うのか、注目していきたいところです。

2017/09/17

HRTGが買い増し翌営業日から急騰。1週間で43%上昇!


HRTG、1週間で43%上昇

先々週に9ドルで買い増ししたHRTGですが、買い増しの翌営業日から急騰し、先週の終値では12.87ドルに達しました。

HRTG買い増しの記事は以下をご覧ください。
(http://dividend-life.blogspot.jp/2017/09/hrtg-heritage-insurance-holdings.html)

わずか1週間で約43%も上昇したことになります。これほど短期間で成果がでた取引は初めてなので、思わず記事を書いてしまいました(笑)

(出所:http://www.morningstar.com/stocks/XNYS/HRTG/quote.html)


ハリケーン・イルマの損害は再保険控除後でUSD 20Mの見通し

HRTGのCEOであるBruce Lucas氏がCNBCに出ていました。ハリケーン・イルマの損害は再保険控除前でUSD 200M~USD 300M、再保険控除後でUSD 20Mの見通しだそうです。どうやら、HRTG買い増し時に私が想定していた水準に収まりそうです。

それにしても、Lucas氏の受け答えは、落ち着いていて安定感がありますね。

https://www.cnbc.com/video/2017/09/11/heritage-insurance-ceo-bruce-lucas-based-on-the-track-of-the-storm-right-now-were-seeing-an-estimated-loss-of-about-200-300-million.html

2017/09/15

2017年8月の配当金収入は6,092円でした

配当金収入の推移

8月の配当金収入は、税引後で6,092円でした。

四半期前(2017年5月)の4,072円と比べると、約1.5倍に増加していますが、これは、PFFの買い増しやMOATからの臨時収入?が貢献しています。

なお、ドルで受け取った配当金については、受け取り時の為替レートにて円換算していますので、多少、足元の円高ドル安の影響をうけています。



配当金の内訳

POTとKMIの資源株コンビは相変わらず低調です。

四半期前(2017年5月)と比べると、PFFの増加とMOATの追加が目立ちます。


PFFについては、7月中旬に100株買い増しし、200株となりました。

これにより、PFFからの分配金は税引き前ベースで7月:2,012円→8月:3,877円へと増加しています。


MOATについては年1回(12月)分配のはずですが、なぜか8月にも分配金が振り込まれていました。

証券会社の通知をよく見てみると、「外国源泉税に対する還付金」と書かれています。

MOATは2015年から保有していますが、このような還付金が振り込まれたのは初めてです。臨時収入と捉えておきます。

2017/09/09

HRTG (Heritage Insurance Holdings) を買い増し

HRTGを買い増し

2016年に購入したHRTG(フロリダを中心に営業している損保会社)ですが、株価が下がっていたので、約9ドルで550株買い増ししました。

株価の低下は、先日、NBIC(ニューヨークなどで営業している損保会社)の買収計画を発表したことに加え、ハリケーン・イルマ(Irma)が接近していることが主因だと思います。確かにこれらにはリスクがあるものの、株価には十分織り込まれていると考えられるので、買い増しすることにしました。

以下の画像はフロリダに接近中のハリケーン・イルマです。米国の基準では、カテゴリー5という最も強いランクのハリケーンと位置付けられています。なお、米国のニュースではイルマというよりはアーマに近い発音でした。

(出所:http://www.noaa.gov/)



ハリケーン・イルマのリスク

以下は、HRTGが手配している再保険です。損害が再保険の範囲内で収まれば、HRTGが負担する損失はUSD 20Mに留まり、当期利益の減少で吸収できるレベルとなります。

(出所:http://investors.heritagepci.com/~/media/Files/H/Heritage-IR/reports-and-presentations/august-2017-investor-presentation.pdf

フロリダには、1992年にもカテゴリー5のハリケーンが直撃したことがあります。HRTGの計算では、仮にハリケーン・アンドリューが再来した場合の損失は、上記の再保険の3割ほど(30.9% of Coverage Exhausted)となっていますので、ハリケーン・イルマの損害も上記の再保険の範囲内に収まるのではと期待しています。

(出所:http://investors.heritagepci.com/~/media/Files/H/Heritage-IR/reports-and-presentations/august-2017-investor-presentation.pdf


NBIC買収のリスク【HRTGの想定】

HRTGは、ニューヨークなど北東部で展開している損保会社であるNBICを買収予定である旨、2017年6月末決算発表の際に発表しました。この買収により、HRTGではリスク分散やコスト削減などのメリットを見込んでいます。

HRTGの発表によれば、買収総額 USD 250 millionであり、その資金調達は、手元資金 USD 85 million、転換社債発行 USD 125 million、普通株発行 USD 40 millionにて賄う計画です。


NBIC買収のリスク【保守的なシナリオ】

HRTGの想定は、ハリケーン・イルマを織り込んでいません。ハリケーン・イルマの影響で資金調達計画が狂う可能性があるため、保守的なシナリオを考えてみたいと思います。

ハリケーン・イルマの保険金支払いで手元資金が不足し、かつ、信用低下により転換社債発行が困難になり、普通株発行のみで資金調達するシナリオを考えてみると、普通株の追加発行は約2800万株(= 調達総額USD250 million / 足元の株価 USD 9M)となります。

2017年6月末におけるHRTGの発行済み株式は約2800万株なので、この保守的なシナリオでは、普通株は約2倍に希薄化し、発行済み株式は約5600万株となります。

一方、HRTGでは、NBICと合併後の2018年の当期純利益 をUSD 70 millionと見込んでいます。保守的なシナリオのもとで、一株利益は約USD 1.25(= USD 70 million / 約5600万株)となりますが、現在の株価USD 9を考えると魅力的な水準だと思います。