2017/10/29

おすすめの米国株ETFその3、MOAT(マーケットベクトル・ワイドモートETF)


前々回のIVV(iシェアーズ・コア S&P 500 ETF)、前回のVIG(バンガード・米国増配株式ETF)に続き、個人的におすすめしたい米国株ETFであるMOAT(マーケットベクトル・ワイドモートETF)を紹介したいと思います。



MOAT(マーケットベクトル・ワイドモートETF)

(1)Morningstar Wide Moat Focus Indexに連動
Morningstar社が選んだ競争力が高く割安な40社に分散投資するETFで、3カ月ごとに銘柄入れ替え(割高銘柄を売却、割安銘柄を購入)するアクティブ寄りの運用が特徴です。現在100株を保有しています。

なお、ワイドモートとは、Wide(広い)Moat(城の堀)のことで、競合他社の攻勢に揺らぎにくい強固な競争力を持つ企業という意味です。

上位10銘柄は以下の通りです(2017年10月6日時点)

1位: Biogen
2位: Bristol-Myers Squibb
3位: Polaris Industries
4位: Amgen
5位: VF Corp
6位: Visa
7位: Eli Lilly
8位: Pfizer
9位: Wells Fargo
10位: Salesforce

Visa、Salesforceなど、市場で独占的なポディションにある競争力の高い企業が投資対象となっている点は好感が持てます。


(2)信託報酬は0.45%
運用資産規模がそれほど大きくない点や、アクティブに近い運用をしていることもあり、信託報酬は高めです。


(3)運用成績
トータルリターン(配当金を再投資した場合の利回り)は、以下の通りです。投資対象が40社と少ないので、MOAT(紺)とS&P 500(黄緑)を比べると成績の変動は大きめです。2013年~2015年はS&P 500に負けていますが、2016年は10%勝ち越しています。

(出所:http://performance.morningstar.com/funds/etf/total-returns.action?t=moat&region=usa&culture=en-US)

MOATがベンチマークとしているインデックスの成績は以下の通りです。
2007年以降の成績では、S&P 500を大きく勝ち越しています。

(出所:https://www.vaneck.com/moat-investing/)


(4)まとめ
MOATが設定された2013年以降の成績はS&P 500と大きく変わりませんが、インデックスの2007年以降の成績はかなり優秀です。ポートフォリオのメインとするほどではありませんが、今後も、一定のウエイトを投資したいです。

2017/10/27

知ってる人だけ得する公的年金の秘密

突然ですが、公的年金の仕組みを理解している人、周りにいます?

・・・ほとんどいませんよね。

「自分は年金がいくらもらえるのか」分かっていない人も多いです。

私も「国がやっていることだから、よく分かっていなくても損はしないだろう」と漠然と思い込んでいました。ところが、よくよく調べると、公的年金には、知っている人だけが得をする仕組みがあります。

年金の仕組みを正しく理解することは、豊かな老後になるか、貧しい老後になるかの分かれ道になります。そこで、知らないと損する、知っていれば得する公的年金の仕組み(2017年時点)をまとめてみました!





年金額を1.42倍に増やす方法

通常(※)、国民年金や厚生年金などの公的年金は、65歳から支払われます。
※昭和36年4月2日以降に生まれた男性(女性は昭和41年)の場合

ところが、公的年金は、支給開始を65歳から70歳に繰下げすると、年金額を1.42倍に増やすことができます。

ピンと来ないかもしれませんが、これ、凄いことです。65歳から受給した場合の年金が年に200万円の方を想定すると、

 80歳まで生きた場合の年金総額
  65歳支給開始: 200万×15年 = 3000万
  70歳支給開始: 200万×1.42倍×10年 = 2840万

 90歳まで生きた場合の年金総額
  65歳支給開始: 200万×25年 = 5000万
  70歳支給開始: 200万×1.42倍×20年 = 5680万

100歳まで生きた場合の年金総額
  65歳支給開始: 200万×35年 = 7000万
  70歳支給開始: 200万×1.42倍×30年 = 8520万

80歳で死亡した場合は損をしてしまいますが、より長生きした場合はかなり得をできます。

長生きは喜ばしい事ではありますが、現実問題、長生きするほどお金がかかります。長生きするリスクに備えるには、年金支給開始の繰下げ、かなり効果的な手段ではないでしょうか?

ちなみに、日本は世界有数の長寿国で、厚生労働省によれば、男性の平均寿命は80.98歳、女性の平均寿命は87.14歳です。
(出所:http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life16/index.html)


19.2万円の掛け金で、生きてる限り、年に9.6万円もらう方法

1号被保険者(主に自営業の方)だけが入れる付加年金という制度があります。

付加年金では、毎月の保険料はたったの400円です。

20歳から60歳まで加入した場合、400円の保険料を40年間(480月、総額19.2万円)払います。

そうすると、65歳から毎年96,000円もらえます。

自営業の方の国民年金は、サラリーマンが加入している厚生年金と比べると、年金額が少ないです。そんな自営業の方のための救済措置とも言える制度が付加年金です。
自営業の方は、付加年金を使わない手はありません。

ちなみに私はサラリーマンなので付加年金には加入できません(涙)

2017/10/22

おすすめの米国株ETFその2、VIG(バンガード・米国増配株式ETF)


前回紹介したIVV(iシェアーズ・コア S&P 500 ETF)に続き、個人的におすすめしたい米国株ETFであるVIG(バンガード・米国増配株式ETF)を紹介したいと思います。



VIG(バンガード・米国増配株式ETF)

(1)連続増配株指数に連動
米国の連続増配株指数(10年以上連続して配当を増加させた企業で構成)に投資するETFで、約180社に分散投資しています(2017年8月31日時点)。

投資対象となっている企業は、業績が安定している点、新興企業(利益を配当をよりも事業投資に使う傾向がある)よりは成熟企業が多い点が特徴です。

上位10銘柄は以下の通りです(2017年8月31日時点)

1位: Microsoft
2位: Johnson & Johnson
3位: PepsiCo
4位: 3M
5位: Medtronic plc
6位: United Technologies
7位: Lockheed Martin
8位: Abbott Laboratories
9位: Walgreens Boots Alliance
10位: Accenture

IVVには、上位10銘柄にIT企業が5社(アップル、マイクロソフト、フェイスブック、アマゾン、グーグル)含まれています。一方、VIGではIT企業はマイクロソフトとアクセンチュアの2社のみです。VIGが投資対象とする連続増配株には、新興企業よりも成熟企業が多い点が表れていると思います。


(2)信託報酬は0.08%
IVVの信託報酬は0.04%なのでVIGはその2倍ですが、日本のETFや投資信託と比べればいずれもかなり低廉です。


(3)運用成績
トータルリターン(配当金を再投資した場合の利回り)は、以下の通りです。
2008年に注目すると、VIG(紺)の下落がS&P 500(黄緑)より小さいことがはっきりと分かります。業績が安定している企業が多く、不景気に強いという事がVIGの強みですね。

(出所:http://performance.morningstar.com/funds/etf/total-returns.action?t=vig&region=usa&culture=en-US)


(4)まとめ
安定銘柄で構成されていますので、株価の大底で投資するというよりは、ある程度株価が上昇している状況で余剰資金を投資するといった使い方が良いと考えています。

2017/10/21

PFF(米国優先株ETF)を50株買い増し

BlackRockが運用している米国優先株ETF、PFFを38.5ドルで50株だけ買い増ししました。


今回の買い増しにより、既に保有してる200株と合わせて250株となります。ちなみに、すべてNISA口座で購入しています。

PFFの概要については、初回購入時の記事(http://dividend-life.blogspot.jp/2017/03/pffetf100.html)をご参照ください。

2017/10/20

積立NISA92本、投資信託の正しいの選び方


先日、金融庁が、積立NISAの対象商品を発表しました(リンク)。

全て投資信託ですが、全部で92本もあります。92本もあると、どれに投資して良いのか迷ってしまいますよね。そこで、積立NISAの投資先をどうやって決めればいいのか、考えをまとめてみました。



1.投資先の資産クラスを決める

積立NISAの対象商品92本は、以下の(1)~(6)に分類できます。積立NISAの対象商品は株式型の投資信託が中心で(1)~(5)は株式にのみ投資します。一方、債券に投資する商品は(6)のバランス型の一部です。

(1)日本株式
(2)米国株式
(3)先進国株式
(4)新興国株式
(5)全世界株式
(6)バランス型

一般に、安定性は株式よりも債券、期待リターンは債券よりも株式が優れています。このため長期になればなるほど債券より株式が有利になります。

以下は、1970年~2015年の実績に基づく、資産クラス別のリスクとリターンの分布です。上にあるほどリターンが高く、右にあるほどリスクが大きいことになります。ただし、リスクは1年間におけるものです。10年や20年といった長期の運用では、上下の動きが相殺されることにより、リターンに対するリスクは低減します。

(出所:http://www.smbc.co.jp/kojin/toushin/guide/step1/index06.html)

積立NISAは非課税期間が20年と、長期での運用を前提とした制度なので、債券を含むバランス型ではなく、株式型の投資信託(1)~(5)から選べば良いと思います。

無難にいくなら、株式に時価総額比例で分散投資することが考えられます。現在なら、日本8%、先進国(日本除く)82%、新興国10%の割合で投資すると、時価総額比例となります。

ただし、私の場合、日本株式は選好していないので、日本株以外の株式に時価総額比例で投資したいです。


2.投資商品を決める

投資信託の成績は「運用利回り-信託報酬(運用コスト)」で決まります。このため、基本的には、信託報酬が最も低い投資信託を選べばOKです。

各資産クラスで最も信託報酬が低い投資信託は以下の通りです(2017年10月20日現在)
私の場合、日本株以外の株式に時価総額比例で投資可能な、野村つみたて外国株投信を選ぶ予定です。

(1)日本株式
投資信託:三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド
運用会社:三井住友アセットマネジメント
信託報酬:年0.1728%

(2)米国株式
投資信託:楽天・全米株式 インデックス・ファンド
運用会社:楽天投信投資顧問
信託報酬:年0.1696%(うち、VTIの信託報酬:年0.04%)

(3)先進国株式
投資信託:eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
運用会社:三菱UFJ国際投信
信託報酬:年0.2052%

(4)新興国株式
投資信託:eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
運用会社:三菱UFJ国際投信
信託報酬:年0.3672%

(5)全世界株式
投資信託:野村つみたて外国株投信 ※先進国(日本除く)および新興国の株式
運用会社:野村アセットマネジメント
信託報酬:年0.2052%


3.あとは、ひたすら積み立てを継続

継続は力なりです。がんばって積立を続けましょう。特に、積立NISAは税制優遇を最大限活かすためにも継続が重要です。ただし、株価に上下はつきものなので、ついつい、後悔することや、積み立てを止めてしまいそうになることもあると思います。そんな時は次のように考えると良いと思います。

「株価が下がったときは、これから安く買えると喜ぶ」
「株価が上がったときは、保有株が値上がりしたと喜ぶ」

積立NISA、実は、投資信託の選びはそれほど難しくありません。一番難しいことは、積み立てを継続することです。お互い頑張りましょう!

2017/10/18

米国株ブログの増加はバブルのサインか?


1.米国株ブログが増加している

このブログは2013年に始めました。当時は、米国株に特化したブログはかなり珍しく、ブログ村(リンク)にも50か100ほどしか、米国株ブログは登録されていませんでした。

しかし、ここ一年ほどで、ブログ村に登録しているブログ数が大きく増加し、現在、米国株ブログは276も登録されています。

SBI証券の米国株取引手数料引き下げなど、米国株投資の環境が整ってきたことも米国株の人気の一因だと思いますが、主因は、米国株が上昇を続けている点にあると思います。

ついつい、2008年の金融危機の前の、円安バブルや新興国株バブルを思い出し、米国株がバブルではないかと心配してしまします。


2.株価は確実に割高となりつつある

以下は米国株のシラーP/E(株価を直近10年平均の利益で割った値、高いほど株価が割高)の推移です。シラーP/Eは、1920年代の大恐慌を超え、2000年代前半のインターネットバブルの水準に近づきつつあります。現在の状況は、後にバブルだったと呼ばれてもおかしくないものです。

(出所:http://www.multpl.com/shiller-pe/)


3.バブルでの株との向き合い方

バブルのブームに乗って資金を投入していくと、バブル崩壊時に大きな痛手を負うことになります。一方、全く買い増しをせずにおいても、現金が過剰に積みあがってしまい、投資効率が落ちてしまいます。

難しい状況ですが、以下の方針で向き合っていきたいと考えています。

・ 株価指数(インデックスファンドやETF)への投資は慎重に
・ 短期的な変動で割安となった個別銘柄を購入
・ 暴落に備えて現金を徐々に積み上げる

2017/10/15

おすすめの米国株ETFその1、IVV(iシェアーズ・コア S&P 500 ETF)

1.ETFに興味を持つ人が増えている?

最近、株を始めたばかりの方や、株を始めてみたいという方から、ETFについて教えてと頼まれることが続きました。世界的に株価が堅調なことや、金融機関の宣伝の影響でしょうか、投資に興味がある方が増加しているのかもしれませんね。

私自身、ETF投資はリーマンショックの影響がまだ大きかった2010年頃から行っています。当時はBlackRockのiSharesシリーズの海外ETF(米国市場に上場しているETFをSBI証券や楽天証券で購入)か、TOPIXや日経225の東証上場ETFしかまともな選択肢がなかったと記憶しています。

2010年頃と比べると、日本で買える海外ETF、東証上場ETFともに種類がかなり増えましたね。贅沢な悩みですが、選択肢が増えた結果、何に投資すればよいか迷ってしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、個人的におすすめしたい米国株ETFをピックアップして紹介したいと思います。



2.IVV(iシェアーズ・コア S&P 500 ETF)

(1)S&P 500指数に連動
S&P 500という米国を代表する株価指数に連動するETFで、世界最大の資産運用会社であるBlackRock社が運用しています。米国の代表的な企業500社に投資します。

上位10銘柄は以下の通りです(2017年9月30日時点)

1位: Apple
2位: Microsoft
3位: Facebook
4位: Amazon
5位: Berkshire Hathaway
6位: Johnson & Johnson
7位: Exxon Mobil
8位: JP Morgan
9位: Alphabet Class A
10位: Alphabet Class C

米国はIT分野で圧倒的な地位を築いており、上位10銘柄にもIT企業が多く入っています。アップル、マイクロソフト、フェイスブック、アマゾン、グーグル(AlphabetのClass AとClass C)と、上位10銘柄のうち6銘柄がIT企業です。

IT企業以外では、バークシャーハサウェイ(保険・投資)、ジョンソンエンドジョンソン(医薬品)、エクソンモービル(石油・ガス)、JPモルガン(銀行・証券)の4社が含まれています。


(2)信託報酬は0.04%
信託報酬0.04%とは、日本から買えるETFとしては最も低廉な水準です。他にはVanguard社が運用しているS&P 500連動ETFのVOOも信託報酬は0.04%ですが、IVVの方が流動性が高い(取引量が多く価格が安定している)ため、個人的にはVOOよりもIVVが優れていると考えています。

ちなみに、東証に上場している日本株ETFの信託報酬は「iシェアーズ TOPIX ETF (1475)」の0.06%が最低水準です。こちらもBlackRock社が運用しています。


(3)運用成績
トータルリターン(配当金を再投資した場合の利回り)は、以下の通りです。10年間でマイナスになった年は2008年のみです。株式のトータルリターンは超長期的には年率7%程度と言われていますので、2009年以降の成績は少し好調すぎるかもしれませんね。

(出所:http://performance.morningstar.com/funds/etf/total-returns.action?t=ivv&region=usa&culture=en-US)


(4)まとめ
米国株に投資したいという方にとっては、特に欠点が見当たらない優秀なETFだと思います。株式市場全体として下げることがあれば新規購入し、ポートフォリオの中心としていきたいです。

2017/10/13

Nike (NYSE: NKE) は買いか?


Nikeの株価が軟調

私、実は結構なNikeファンで、持ってるスニーカーは全部Nikeです。

昔、流行したAIR Maxの影響でしょうか、二十年以上前からNike好きで、今でもスポーツブランドではNikeが一番だと思っています。


さて、そんなNikeですが、AmazonやUnder Armourの影響が懸念され、株価は軟調です。

リーマンショックの影響もそこそこに、2015年までは右肩上がりで上昇してきましたが、2016年以降は少し下落しつつ推移しています。

(出所:https://finance.google.com)



Nikeの業績に、AmazonやUnder Armourの影響は出ている?

Amazonの強みは販売量を背景にした安売りですので、仮にNikeの業績にAmazonの影響が出るなら、まず利益率が下がるのではないかと思います。また、Under Armourの影響が出るなら、市場シェアを奪われることによる売り上げの減少か、あるいは安売り競争による利益率の低下といった形になると思います。


そこで、NikeのAnnual Reportで業績を確認しました。

以下の通り、利益率(Net income/Revenues)はやや右肩上がりで推移しています。リーマンショック前後も安定しており、不況にも強い企業であることが分かります。

また、売上(Revenues)についても、右肩上がりで推移しており、足元伸び率が少し落ちてきていますが、それでも順調に成長していると言えると思います。

なお、Diluted EPSが前年を下回ったのは2009年度だけです。連続増配企業は多くありますが、10年単位で連続増益ってほとんど見かけないです。


2002年を100%として指数化しました。
Net incomeとDiluted EPSは力強く成長しています。




まとめ

AmazonやUnder Armourの影響、今のところ業績にはほとんど出ていないと考えています。

現在の株価は50ドル強ですが、2017年度の一株利益2.5ドルほどなのでPERは約20倍となります。過去の順調なEPS成長トレンドを念頭に置けば、PER20倍は割高ではないと思います。

株価の推移を見守り、一時的に株価が下げるなど、チャンスがあれば新規購入したいです。

2017/10/11

ニッセイも信託報酬を引き下げ。野村・大和・三菱UFJを追随?


ニッセイアセットマネジメントが、インデックスファンド(株式指数等に連動するよう運用される投資信託)の信託報酬引き下げを発表しました。



1.信託報酬の引き下げ対象は?適用日はいつ?

信託報酬が引き下げられるのは、<購入・換金手数料なし>シリーズの投資信託です。
引き下げの適用日と、引き下げ前後の信託報酬(税抜き)は以下の通りです。

野村・大和・三菱UFJを追随するため、急遽決定したのでしょうか?
通常、同じシリーズの商品は一斉に値下げしますが、商品ごとに値下げの適用日が異なりますね。

2017年11月21日(火)
ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.2% → 0.189%
ニッセイ国内債券インデックスファンド 0.145% → 0.139%
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型) 0.34% → 0.219%

2018年2月16日(金)
ニッセイ日経平均インデックスファンド 0.18% → 0.169%

2018年2月21日(水)
ニッセイTOPIXインデックスファンド 0.18% → 0.159%

(出所:https://www.nam.co.jp/news/fpdf/171006_press101.pdf)


2.他の低コスト投資信託との比較

信託報酬(消費税8%込み)を比較しました。(2017年10月11日調べ)

値下げにより、日本株式・先進国株式・日本債券については、ニッセイが信託報酬が最低水準となります。野村・大和・三菱UFJはニッセイに対抗して更に値下げをするのか、注目していきたいですね。

(1)日本株式
・ニッセイ TOPIXインデックス 0.17172% ※2018年2月21日以降
・三井住友 日本株インデックス 0.1728%
・ニッセイ 日経平均インデックス 0.18252% ※2018年2月16日以降
・三菱UFJ eMaxis slim 国内株式 0.1836%
・大和 iFree TOPIX 0.1836%
・大和 iFree 日経225 0.1836%
・たわらTOPIX 0.1836% ※2017年12月30日以降
・たわら日経225 0.1836% ※2017年12月30日以降
・野村つみたて日本株 0.1836%

(2)先進国株式
・ニッセイ外国株式インデックス 0.20412% ※2017年11月21日以降
・三菱UFJ eMaxis Slim 先進国株式 0.2052%
・大和iFree外国株式 0.2052%
・たわら先進国株式 0.2160% ※2017年12月30日以降

(3)日本債券
・ニッセイ国内債券インデックス 0.15012% ※2017年11月21日以降
・三菱UFJ eMaxis Slim 国内債券 0.1512%
・たわら国内債券 0.1512% ※2017年12月30日以降

2017/10/09

野村・大和・三菱UFJが信託報酬引き下げ!積立NISAスタートに向け、投資信託の値下げ競争が激化

1.野村・大和・三菱UFJが信託報酬引き下げ!

積立NISAスタートが近づく中、大手資産運用会社が次々と信託報酬の引き下げを発表しました。野村はつみたてシリーズの販売開始、大和はiFreeシリーズの値下げ、三菱UFJはeMaxis Slimの値下げです。

積立NISAでのシェア争いが、信託報酬引き下げの形で投資家にメリットをもたらしています。金融庁が値下げをするよう資産運用会社に圧力をかけているのでしょうか、投資家には嬉しいですね。



2.たわらノーロードは再値下げするか?

先月、みずほ銀行系のアセットマネジメントONEが、2017年12月30日より、たわらノーロードの信託報酬を引き下げると発表しました。(リンク

しかし、2017年12月30日を迎える前に、野村・大和・三菱UFJが更なる値下げを行ってしまい、たわらノーロードの魅力は低下してしまいました。2017年12月30日に向け、「たわらノーロード」が更に対抗値下げをするか注目していきたいです。


3.低コスト投資信託まとめ(2017年10月9日時点)

資産クラスごとに、信託報酬(税込み)が安い投資信託をまとめました。国内投資家の人気が高く、資産が集まりやすい日本株式が最激戦区となっています。

個人的には「野村つみたて外国株」という、日本以外の全世界の株式に分散投資する投資信託に注目しています。日本株はあまり選好していないので、積立NISAはこのファンド一本でいこうかと考えています。

(1)日本株式
・三井住友 日本株インデックス 0.1728%
・三菱UFJ eMaxis slim 国内株式 0.1836%
・大和 iFree TOPIX 0.1836%
・大和 iFree 日経225 0.1836%
・野村つみたて日本株 0.1836%

(2)先進国株式
・三菱UFJ eMaxis Slim 先進国株式 0.2052%
・大和iFree外国株式 0.2052%

(3)新興国株式
・三菱UFJ eMaxis Slim 新興国株式 0.3672%
・大和 iFree新興国株式 0.3672%

(4)米国株式
・楽天 全米株式 0.1696%(うち、VTIの信託報酬:年0.04%)
・大和 iFree S&P500 0.2430%
・大和 iFree NYダウ 0.2430%
・たわらNYダウ 0.2430%

(5)全世界株式
・野村つみたて外国株 0.2052% ※先進国(日本除く)および新興国
・楽天 全世界株式 0.2396%(うち、VTの信託報酬:年0.11%)
・三井住友 全海外株 0.27% ※先進国(日本除く)および新興国

2017/10/08

米国増配株式ETF(VIG)のベスト3とワースト3から分かること


米国連続増配株式の代表的なETFといえば、VanguardのVIGです。
その構成銘柄について、年初来リターンのベスト3とワースト3を調べてみました。


1.ベスト3

(1)Albemarle 年初来+63.36%
リチウム製品などが有名な化学品メーカー。
2015年頃まではVIGと同じような値動きですが、2016年以降急騰しています。


(2)Bob Evans Farms 年初来+61.32%
レストラン運営。
2016年頃まではVIGと同じような値動きですが、2017年以降急騰しています。


(3)Westlake Chemical 年初来+52.73%
化学品メーカー、建設資材中心。
2014年にかけ急騰後、2016年にかけ大きく下落。その後、再び急騰。



2.ワースト3

(1)AmTrust Financial 年初来-47.70%
保険会社。
2016年まではVIGを大きく上回ってきたが、2017年に急落。


(2)Kroger 年初来-39.16%
小売り、スーパーマーケット・ドラッグストアなど。
2016年まではVIGを大きく上回ってきたが、2017年に急落。


(3)ATN International 年初来-32.95%
通信、カリブ海諸国で事業展開。
2016年まではVIGを上回ってきたが、2017年に急落。



3.分かること

(1)連続増配株と言えど、浮き沈みはある。
VIGの構成銘柄は10年以上連続増配している銘柄です。10年の連続増配は、相応に業績が安定していなければ達成できません。実際、2017年のワースト3銘柄は、いずれも、2016年まで堅調だった銘柄ですが、2017年に株価が急落しています。また、2017年のベスト3銘柄についても、2016年まではVIGと同じような値動きで、2017年に株価が急騰しているパターンが目立ちます。

(2)安定を求めるならインデックス
ベスト3とワースト3が比較相手なので当然と言えば当然ですが、VIGの株価推移(赤)がとても安定して見えます。個別銘柄投資は大きなリターンも狙えますし、銘柄選びもおもしろいです。ただし、サラリーマンをしながら余暇でまったり投資することを考えると、インデックスの安定感は魅力です。

2017/10/06

2017年9月の配当金収入は59,612円でした

9月の配当金収入

配当金推移は以下の通りです。これまでの最高額は2015年9月の38,677円(税引後)でしたが、この記録を2年ぶりに更新したことになります。

配当金収入の拡大に向け、機会があればコツコツと買い増しをしてきましたが、その成果が出てきたと感じます。



銘柄ごとの内訳

Ticker 配当金等金額(円) 外国源泉徴収額(円) 国内所得税(円) 国内地方税(円) 税引き後配当(円)
1349 21,736 0 3328 1086 17,322
1391 15,500 0 0 0 15,500
UL 4,456 0 682 222 3,552
UL 4,456 0 0 0 4,456
PFF 3,809 380 0 0 3,429
ABX 982 147 127 41 667
IBM 4,029 402 555 181 2,891
JNJ 4,558 455 628 205 3,270
BP 6,691 0 1024 334 5,333
BLK 4,449 444 613 200 3,192
70,666 1,828 6,957 2,269 59,612

1349はアジア国債ETF、1391はスイス株ETFです。これらはいずれも東証上場のETFで、四半期配当ではなく半期配当のため、年に2回、3月と9月に分配金が入ってきます。

1391スイス株ETFは、前回2017年3月の分配金(リンク)は期待外れでしたが、今回、2017年9月の分配金の水準には満足しています。

月10万円の配当金収入実現に向け、今後も機会があればコツコツと買い増しをしていきたいです。