優等生のChinaGasに一体何が??
- ChinaGasは中国でガスの小売りを行っている大手ガス会社で、日本で言えば東京ガスとか大阪ガスのような位置づけの会社です。インフラ企業特有の安定感と中国企業特有の爆発的な成長性を兼ね備えており、そのくせPERは15倍程度とそこそこ割安感もある、当ポートフォリオでも屈指の優等生です。そんな優等生のChinaGasですが、6月29日になんとたった一日で9%も大暴落しました。
2019年度末(2020年3月末)決算を確認
- 何かあったのかとChinaGasのホームページを確認したところ、、なんと!6月26日に2019年度の年度末決算が発表されていました。。ということで、早速決算の内容を確認していきます。
- まず、ガス販売量は、、2018年度と同水準で推移しています。2019年度の中間決算でもガスの売上はほぼ横ばいだったので、個人的には何のサプライズでもないのですが、下記のようにグラフにしてみると、成長が止まってしまったようにも見えます。売り上げの成長鈍化が株価急落の原因になったのでしょう。
- 続いて肝心の利益。ChinaGasでは利幅の低いLPG事業の売上が減少し、都市ガス事業等の売上が増加していますので、売上高は伸びていなくとも、以下のようにEPSはしっかり増えています。新型コロナの影響もありますので、2020年度も売上高の成長は鈍化した状態が続くと予想していますが、自分としては、売り上げ構成の変化で利益が伸び続けてくれるのであれば何ら文句はありません。やはりChinaGasは優等生。今後も安心してホールドしたいです。
現金確保のため全て売却
- 元々約78ドルで1000株購入し、投資待機資金を運用してきました。以前400株売却し残りの600株を保有していましたが、投資用の現金を確保するため全て売却しました。
割安感につられて購入
- 新型コロナの影響で株価が急落して割安感が出ている住友商事を1265円で1000株購入しました。
- 下記株価チャートより、住友商事は2008年にもリーマンショックで株価が急落し、その後ジリジリと株価が上昇してきたことが分かります。新型コロナの影響はリーマンショック同様に一時的なものであり、向こう数年間、リーマンショック後のようにジリジリと株価上昇していってくれると期待しています。
コーポレートガバナンス向上にも期待
- 多くの日本企業では従来、コーポレートガバナンスに問題があり、株主目線の経営がなされているとはいいがたい状況が続いてきました。しかし、ここ数年で状況は好転しており、総合商社でも業界上位の三菱商事と伊藤忠商事が、株主目線の経営(連続増配やEPS成長)に軸足を移しました。
- 丸紅や住友商事は業界下位の総合商社であり、株主目線の経営(連続増配やEPS成長)というよりも、業界下位という焦りからか規模の拡大を意識した経営をしているように見えます。しかし既に丸紅や住友商事の経営陣には、三菱商事や伊藤忠商事が実施済みの施策を実施しないかと投資家からプレッシャーがかかっており、遅かれ早かれ株主目線の経営(連続増配やEPS成長)へ方針転換すると予想しています。コロナショックの影響剥落に伴う株価上昇に加え、コーポレートガバナンス向上に伴う株価上昇も享受できれば、数年で二倍といった株価上昇も起こりえるのではと期待してその時を待ちたいと思います。
105ドルで45株買い増し
- 55株保有していたIT商社のSNX。105ドルで45株買い増ししました。買い増し直後の6月25日に決算発表があり、2020Q2も思ったほど新型コロナの影響を受けていないことがはっきりしたため、6月26日に株価が急騰しました。売買のタイミングにはあまり自信がないのですが、SNXについては、かなりいいタイミングで買い増しできたと思います。
- 新型コロナの影響を受け、全世界的にIT投資は活発化していくと予想しており、IT商社のSNXには当面追い風が吹き続けると期待しています。
コロナで株価低迷中なので購入
- 平均6792円で購入したのですが、購入後に急落してしまい、先週の終値は6294円となってしまいました。買う時期を間違った感もありますが、コロナが落ち着けば回復する株なので、株価の回復を気長に待ちたいと思います。
JR東日本同様、主力は運輸事業
- JR西日本のFactsheet(2019年版)で、事業の内容を確認していきます。
- 一番左の円グラフが売上高ベースの事業構成で、鉄道などの運輸業が62.4%、駅ナカなどの流通業が16.1%、不動産業が9.7%、その他が11.9%となっています。
- JR東日本のFactsheet(2019年版)では、同じく売上高ベースの事業構成は、運輸事業68%、流通サービス事業17%、不動産ホテル事業12%、その他3%となっています。運輸事業が6割を占めている点はJR東日本もJR西日本も同じですね。
運輸事業の中でも新幹線が急成長中
- 新幹線の成長が目立っており、特に、北陸新幹線が開通した2015年に急増しています。北陸新幹線は現在金沢が終点ですが、将来的に新大阪まで延伸する計画があります。新大阪まで伸びれば、更に利用者が増えてJR西日本の利益も伸びることは間違いないと思います。
- JR西日本の営業エリアです。勝手に、JR西日本の営業エリアは琵琶湖から西の範囲と思いこんでいましたが、実際には新潟県の一部までJR西日本の営業エリアになっていました。
関西は私鉄王国?
- 関西は私鉄王国と聞いたことがあり、JR西日本は劣勢と勝手に勘違いしていたのですが、JR西日本のFactsheetを見る限り、利用者は着実に私鉄からJR西日本へシフトしています。徐々に私鉄沿線からJR西日本沿線に人口が移ってきているのでしょうかね。
- 一部地域でしか営業していない私鉄と比べ、JRは路線がどこまでも続いていますので、どうせ住むならJR沿線が便利ということなんでしょうか。
駅ナカ販売や、駅前の土地を活用した不動産賃貸は伸びしろ大
- 私鉄の場合、鉄道事業よりもスーパーやデパートといった小売り事業の方が売上が大きい会社もありますが、JR東日本・JR西日本の売上の大部分は鉄道事業です。私鉄と比べるとJR東日本・JR西日本は非鉄道事業への進出が遅れており、大きな伸びしろを感じさせます。
220ドルで30株買い増し
- 5月に20株買い増ししたばかりですが、更に30株買い増ししました。買い増し後の保有株は100株、時価で約230万円となり、中国株の中では最も投資額が大きくなっています。
- ECとクラウドで中国最大手のポジションにあり、中国版Amazonだと考えています。特にクラウドはまだまだ伸びしろがあるはずで、長期的なリターンに期待しています。
5月の配当金は、税引き後で23,101円でした
- 今回初めて配当金を頂いたのは、中国のマッチングアプリ最大手MOMO、防衛大手のゼネラルダイナミクス(GD)、保険ブローカー最大手のエーオン(AON)です。
- MOMOは中国のマッチングアプリ大手で、業績は順調に伸びているものの、コロナの影響や米中関係悪化の影響で株価は軟調です。保有しているMOMOの時価は約20万円ですが、配当は8000円も出ています。これが四半期ごとにもらえたら8000×4÷200,000=16%の超絶高配当となりますが、MOMOは米国上場銘柄では珍しい年1回配当となっていますので、実際の配当利回りは8000÷200,000=4%ということになります。
- 珍しいといえば、AON、実はアイルランド籍の会社です。法人税率が低い等のメリットがあるのでしょうが配当の外国源泉徴収額が25%ととんでもなく高いです。AONは配当性向が低めなのでかろうじて許せるレベルですが、外国で25%課税され、国内で更に20%強課税されると手取りは60%程に減ってしまいます。アイルランド籍の企業へ配当金目当てで投資する場合は注意が必要ですね。
配当金収入の推移
- これまでのところ2019年を下回るペースで推移していますが、6月にはJR東日本の年度末配当も入ってくるはずなので、何とか巻き返していきたいところです。
年間配当金の推移
運用資産は4326万円になりました
- 5月1日時点の運用資産は4150万円でしたので176万円増加していますが、実は5月下旬に給与口座から20万円だけ入金していますので、入金を除いた実質リターンは156万円ということになります。
- 5月の売買は、DRN買い増し、BABA買い増し、丸紅買い増し、ADSK新規購入、RTX買い増し、ピンアン保険新規購入と、買い増しを中心に合計350万円ほど株を積み増ししています。
ポートフォリオ構成
- 日本株8.3%、米国株43.6%、中国株22.7%、現預金等23.1%という構成です。
- 日本株は5月後半に緊急事態宣言が解除となったことで、コロナの影響で下げていた銘柄が軒並み反発し、保有している丸紅、JR東日本も5月後半に大きく値上がりしました。
- 米国株は3月4月にIT銘柄が急騰しましたが、5月後半はRTXやDISのようなコロナ直撃銘柄が急騰しました。保有銘柄が値上がりすることはもちろん嬉しいのですが、結果として割安感のある銘柄はほとんど無くなってしまったように思います。現預金と短期債ETFをあわせると、あと1000万円ほど株に投入できますが、割安感のある銘柄は少なく、何を買うのか迷うことになりそうです。
- 中国株は、中国の香港締め付け強化や米中の関係悪化によって株価がズルズルと低下し、割安感が出てきています。当然買い増しのチャンスなのですが、中国株固有のカントリーリスクを踏まえると、追加投資するとしてもせいぜい200〜300万といったところに抑えたいです。