配当金収入は97,050円でした
配当金収入の内訳
- 中国の最大手損保であるPICC P&C、防衛大手のゼネラルダイナミクス、保険仲介大手のエーオンの3社から配当をいただきました。
- 中国株は年二回配当の銘柄が多いのですが、PICC P&Cは年度末のみの年一回配当という珍しいスタイルです。コロナで株価が下がった昨年、1万株から2万株へ買い増ししたことで、配当金も昨年8月対比でほぼ倍増しています。
年間配当金の推移
- 2021年は60万円が目標です。残り4か月でどこまで上積みできるか。
155ドルで100株購入
- ユニリーバとBPの売却代金を充てて購入しました。2000年ごろまで無敵(?)だった日本の家電メーカーが、その後出てきた中国や韓国の家電メーカーにボコボコにされた印象が強すぎ、コンシューマー向けのハードウェア事業には投資しない方針でしたが、今更ながらAppleの事業の底堅さに気づき、購入することにしました。
AppleはWide Moat銘柄
- ユニリーバが得意としているボディソープなどの消費財は、「いつもの銘柄を買う」という消費者行動によって、安定した売上高を確保できています。自分自身が使っているボディーソープも確かにここ1年ぐらいは同じものであり、この消費者心理はよく理解できます。しかし、別の銘柄が安売りしていたらとか、目新しいパッケージの新商品が出たら試しで使ってみるといったことは数年に一度は訪れそうでもあります。
- 一方、iphoneからAndroidに乗り換えることや、macからwindowsに乗り換えることは結構なハードルがあり、お金はないが時間はある高校生や大学生のうちはともかく、社会人になると乗り換え作業に時間を使うぐらいなら、数万円高くてもiphoneを使い続けるということをしてしまいそうです。また、これまで使ってきた中で購入した有料アプリを買い直す必要が生じることや、Apple独自のクラウドサービスに貯めたデータを使用できなくなってしまうことも考えるとiphoneからAndroidに乗り換えることや、macからwindowsに乗り換えることはほぼ選択肢にならない気がしています。
- ユニリーバ同様、Appleの株価には割高感がありますが、底堅さはユニリーバよりもずっとあると考えており、購入に踏み切りました。
英国株ADRから撤退
- 英国に悲観的という訳ではないのですが、ユニリーバとBPを売却したことで、英国株ADRのポディションが無くなりました。
ユニリーバは安定低成長
- 業績の安定感が魅力の銘柄です。年成長率は一桁前半%ぐらいと見込んでおり、PER20倍の銘柄としては、成長率に物足りなさを感じ、撤退することにしました。平均取得単価39.85ドルから37%増の54.75ドルで200株全て売却しました。
BPは業績不安定
- コロナで原油価格が大幅に下落したことに加え、温暖化防止の脱炭素の流れが追い打ちとなり、石油株は一気に不人気銘柄となってしまいました。今後、油田開発への投資が減少することで、原油価格が想定外に上昇するといった思わぬ恩恵がある可能性もありますが、正直どうなるのか予想がつかないので、撤退することにしました。平均取得単価40.79ドルから4割減の24.82ドルで180株全て売却しました。
中国ハイテク株投信のATMX+を売却
- 約2.5万円の含み損状態だったATMX+を泣く泣く損失確定し、平安保険の買い増し余力を捻出しました。
- なお、下記画像のぶっちぎりで高いビルが深圳にある平安保険の本社ビル「平安国際金融中心」です。周りのビルも200メートル級の超高層ビルなのですが、「平安国際金融中心」が高さ600メートルもあるため、こじんまりとして見えますね。
テンセントと迷った末に平安保険を買い増し
- テンセントについては、ATMX+売却後でも1単元買い増しするだけの現金がなく、買い増しを次の給料日まで待たなければならないという事情もありましたが、テンセントが得意とするSNSやオンラインゲームはSNS依存症やゲーム中毒などの弊害も生み出すものであり、テンセントへの更なる規制強化は(資本主義国では無理でも)共産主義国としては合理的な選択と思えたので、買い増しは見送りました。
- 一方の平安保険も懸念点がないわけではなく、実質破綻状態と言われている不動産会社「China Fortune」への投資が懸念され、テンセントと同様、年初から大きく株価を下げています。不透明さはありますが、PERは6倍台まで低下しており、絶好の買い増しチャンスなので、60.5HKDで500株買い増ししました。
平安保険の業績は堅調
- 先日発表された2021年上半期決算(2021年1-6月)ですが、後述する減損処理によりNet Profit(純利益)は15.5%減少していますが、営業利益は10.1%増加しており、本業は堅調です。
- 営業利益の構成です。Life and health(生命保険)が6割、Property and casualty(損害保険)とBanking(銀行)が1割強ずつ、Asset managementとTechnologyが1割弱ずつといった構成です。
- 主力の生命保険・損害保険・銀行は成熟産業であり、経済成長著しい中国といえど、今後の成長率は、10年で2倍に増える程度に留まると予想しています。一方、Asset managementとTechnologyは成長率が非常に高いことから、10年後には3倍から5倍程度の規模となり、これらが保険事業や銀行事業に並ぶ存在になってくれると期待しています。
- 保険会社なので保険料を運用して運用益を稼ぐビジネスモデルなのですが、運用資産は3.7兆人民元(約64兆円!)の規模になっています。
- 2021年上半期決算で、China Fortuneへの投資に関連して359億人民元(約6100億円!)の減損処理をしており、これがNet Profit(純利益)15.5%減少の主因となっています。
- 8月31日付のCNBC(https://www.cnbc.com/2021/08/31/china-regulator-probes-ping-an-insurances-property-investments.html)では「The regulatory move comes after Ping An, the country’s biggest insurer by assets, in February disclosed a 54 billion yuan ($8.4 billion) exposure to the indebted China Fortune Land Development.」と報道されており、2021年上期の減損処理で、投資額の大部分が減損処理済になったと思います。China Fortune以外で投資損失が生じる可能性もありますが、腰を据えてホールドしたいです。