2018/07/21

ニッセイが信託報酬の引き下げを発表するも、わずか4日後に三菱UFJが対抗値下げ

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低コストなインデックス連動型投資信託といえば三菱UFJの「eMaxis Slimシリーズ」が有名です。常に業界最安値のコスト(信託報酬)を目指し続けると公言しており、私も、積立NISAでは「eMaxis Slimシリーズ」の先進国株式と新興国株式に分散投資しています。

そんな絶対的王者の「eMaxis Slimシリーズ」に挑戦すべく、ニッセイが「換金・購入手数料なしシリーズ」の値下げを2018/6/29に発表しました。特に、先進国株式は信託報酬を半分程度に引き下げており、ニッセイとしてはかなり大胆な決断だったと思います。

【ニッセイ、換金・購入手数料なしシリーズ】
先進国株式 0.189% → 0.109%
新興国株式 0.339% → 0.189%

しかし・・なんと4日後(営業日ベースでは2日後!)の2018/7/3には、三菱UFJがニッセイと同水準まで信託報酬を引き下げることを発表しました。常に業界最安値のコスト(信託報酬)を目指し続けると公言している三菱UFJとはいえ、対抗値下げのスピードが尋常ではないですね。

【三菱UFJ、eMaxis Slimシリーズ】
先進国株式 0.1095% → 0.109%
新興国株式 0.19% → 0.189%

いったいどうやってこのスピードで引き下げを決定をしたのでしょうか。担当者が社内調整し、販売会社の担当者と協議して、社内決済用の稟議書を書いて担当役員の決裁を取って、役員会にかけて・・・なんて日本的な仕事の進め方では、この速さでの対抗値下げは不可能です。

推測ですが、三菱UFJでは、「競合社が値下げをしてきた場合、信託報酬0.xx%までであれば、即座に対抗値下げする」という方針を予め決定しているのだと思います。今回の対抗値下げのスピードから、三菱UFJの本気度を感じました。皆様はどう感じましたか?