2020/04/18

ミサイル世界最大手のレイセオンテクノロジーズ(RTX)を購入

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できたてほやほやのRTXを60ドルで80株購入

  • 旧ユナイテッドテクノロジーズ(UTX)と旧レイセオン(RTN)が合併して、2020年に新しく誕生したレイセオンテクノロジーズ(RTX)を購入しました。
  • こちらがRTXの株価チャートです。完全な新設会社という訳ではなく、UTXが存続会社となっていますので、過去の株価はUTXのものとなります。コロナ不況が始まる前の150ドルから3月の底値50ドルまで7割近い下落しています。コロナでとんでもない影響が出ているように見えますが、実は特別な事情があります。


合併直前、UTXは2つの事業をスピンオフ

  • 旧ユナイテッドテクノロジーズは旧レイセオンとの合併直前に2つの事業部門をスピンオフしています。コロナの影響とスピンオフの影響が重なったため、株価が7割も下がってしまったという訳です。
  • 2017年の売上高ベースでは、航空防衛事業が6割、スピンアウトしたCarrierとOTISはそれぞれ2割前後を占めています。ざっくりですが、2つの事業のスピンオフで株価が6割ほどに下落し、更に、コロナウイルスの影響で株価が6割ぐらいに下落したと考えると、0.6×0.6=0.36なので、7割近い株価下落が説明できます。



新生RTXの事業内容

  • 旧ユナイテッドテクノロジーズの事業は旅客機のエンジンや操縦パネルの製造、旧レイセオンはミサイルの製造が主な事業です。合併後のRTXは民間向けと軍事向けの売上が概ね半々となります。
  • コロナ不況の影響で民間旅客機の販売は急減していますので、民間向け事業は今後1~2年は苦しい状況になると予想していますが、その間は軍事向けの安定した需要でしのいでもらい、コロナ不況後には数十年スパンで続いている民間旅客需要の増大トレンドに乗って、成長してもらいたいです。

業績の推移(旧UTX)

  • 緩やかな増加傾向にあります。

  • 2012年と2018年に資産と負債が急増していますが、買収に伴うのれん(Goodwill)ですね。

  • ROEは20%前後で推移しており、十分高い水準です。ただし、利益率が安定していない点は気になります。

  • 株式数は徐々に減少。買収する際も安易に増資せずに負債調達で対応している点は株主としては好印象です。

  • 一株利益、配当も右肩上がり。ただし、2016年以降、EPSが落ち込んでいる点は気になりますね。

業績の推移(旧RTN)

  • 横ばいで安定しています。

  •  資産、負債とも、やや右肩上がりです。

  • UTXと比べても安定しており、好感が持てます。ROEも20%前後で優秀ですね。 

  •  自社株買いにより、株式数は着実に減少しています。

  •  きれいに伸びています。合併済みなので、当然、別々には購入できませんが、UTXよりはRTNのほうがどちらかと言うと好みです。