低コストなインデックス連動型投資信託といえば三菱UFJの「eMaxis Slimシリーズ」が有名です。常に業界最安値のコスト(信託報酬)を目指し続けると公言しており、私も、積立NISAでは「eMaxis Slimシリーズ」の先進国株式と新興国株式に分散投資しています。
そんな絶対的王者の「eMaxis Slimシリーズ」に挑戦すべく、ニッセイが「換金・購入手数料なしシリーズ」の値下げを2018/6/29に発表しました。特に、先進国株式は信託報酬を半分程度に引き下げており、ニッセイとしてはかなり大胆な決断だったと思います。
【ニッセイ、換金・購入手数料なしシリーズ】
先進国株式 0.189% → 0.109%
新興国株式 0.339% → 0.189%
【三菱UFJ、eMaxis Slimシリーズ】
先進国株式 0.1095% → 0.109%
新興国株式 0.19% → 0.189%
いったいどうやってこのスピードで引き下げを決定をしたのでしょうか。担当者が社内調整し、販売会社の担当者と協議して、社内決済用の稟議書を書いて担当役員の決裁を取って、役員会にかけて・・・なんて日本的な仕事の進め方では、この速さでの対抗値下げは不可能です。
推測ですが、三菱UFJでは、「競合社が値下げをしてきた場合、信託報酬0.xx%までであれば、即座に対抗値下げする」という方針を予め決定しているのだと思います。今回の対抗値下げのスピードから、三菱UFJの本気度を感じました。皆様はどう感じましたか?