中国人民財産保険(PICC P&C)は中国の損害保険会社で、中国でのマーケットシェア3割超の最大手です。ここ数か月の株価低下で割安になってきたため、約14.5HKドルで2000株(日本円で40万円強)購入しました。
業績の推移をグラフ(2003年を100%として指数化)にまとめてみました。
中国でのマーケットシェアはやや低下傾向にありますが、中国の損害保険市場自体が伸びていますので、中国人民財産保険も堅調に成長しています。このため、2003年から2017年の14年間で、売上高(Revenues)は約6倍、純利益(Net income)は約14倍に増加しています。
また、利益率(Net income/Revenues)については、2010年頃まで不安定でしたが、2011年以降は安定しており、5~8%で安定して推移しています。
ただし、発行済み株式数(# shares)が増加傾向にある点はいまいちです。成長途上の金融機関の場合、自己資本比率を維持するために増資をすることは理解できますが、一方で、配当も支払っており、ファイナンス面はちぐはぐな印象を受けます。
米国企業と比べてしまうと株主還元などファイナンス面での効率性はあまり期待できなさそうですが、株価の下落により現在のP/Eは8倍ほどであり、今後も中国の損害保険市場とともに成長が望めることを踏まえれば割安だと考え購入しました。
(出所:「https://www.epicc.com.cn/touzi/en/」より作成)