Summary
・以前から気になっていた1391 (UBS スイス株ETF) を約1900円で50口購入しました。
・スイス株で構成されるMSCI Swiss 20/35 Indexをベンチマークとする、パッシブ運用のETFです。
・配当への二重課税の状況を確認のうえ、追加投資の是非を考えたいです。
1391 (UBS スイス株ETF)
1391はJDR (Japanese Depositary Receipt) の一種です。
JDRについては下図が参考になりました。海外市場で取引されているETFを信託財産とし、JDRとして別の証券を発行するスキームになっています。ETFがJDRの裏付け資産となるので、理論的には、裁定取引によりJDRとETFの価格が連動するはずです。
1391の場合、信託財産となる海外ETFは「ルクセンブルグ籍のMSCI Switzerland 20/35 UCITS ETF (CHF) A-dis」です。
（出所： 東京証券取引所 UBS ETF スイス株 パンフレット）
「MSCI Switzerland 20/35 UCITS ETF (CHF) A-dis」のポートフォリオ
ポートフォリオの上位10銘柄は以下の通り。
・食品 ネスレ
・製薬 ノバルティス、ロシュ
・金融 UBS、クレディスイス、チューリッヒ、スイスリー
など各業界を代表する企業が名を連ねています。
ポートフォリオの業種別構成比は以下の通り。
Health Care・Consumer Staplesなど、ディフェンシブ系の業種のウエイトが高いです。
Index（破線）とETF（実線）のヒストリカルパフォーマンスは以下の通り。
2008年～2009年の落ち込みが比較的穏やかな点が好印象です。
ETFの正式名称等は以下の通りです。
運用報酬は年率0.2％です。スイスだけを対象とする比較的珍しいETFであることを考えれば、リーズナブルな水準だと思います。
分配は2月・8月の年2回のようです。ただ、JDRは支払いが少し遅れるようで、2015年下半期の分配金は9月に支払われています。
（出所： UBS ETF (LU) MSCI Switzerland 20/35 UCITS ETF (CHF) A-dis, Fact Sheet, UK edition Nov 2015）
配当への二重課税
通常、外国株式の配当には、外国で1回、日本で1回の計2回課税（二重課税）されます。
株式配当に対する外国税率は法人の所在国によって異なります。私が調べた限り、現在、以下の税率が適用されるようです。
（一部、例外もあります。以前保有していたPMは米国籍ですが外国税率0％でした。）
・米国 10％
・カナダ 15％
・バミューダ 0％
・イギリス 0％
・スイス 35％
・ルクセンブルク 15％
1391の場合、JDRの信託資産は「ルクセンブルク籍のスイス株ETF」なので、海外税率は15％になるのではと予想しています。
ただ、確信はないので、まずは分配金への課税状況を確認し、今後追加投資するか否かは適用税率も踏まえ判断したいです。
といっても、1391は出来高が少ないので、大口の投資は流動性の面で課題ありですが。
現在の年間予想配当金
1391については、CHF/USD=1として推計しました。
昨年末にKMIが減配していました。さる年は幸先の悪いスタートです。
http://dividend-life.blogspot.jp/p/equity-portfolio.html