2020/11/03

JR東日本の2020年度中間決算を確認

スポンサーリンク


株価大暴落中のJR東日本が中間決算を発表

  • 300株保有中のJR東日本ですが、10月28日に中間決算を発表し、民営化後最大の赤字となったことがニュースになりました。このニュースを見て、そういえば以前自分でJR東日本の業績予想をしていたことを思い出したので、中間決算の内容を確認しつつ、自分の予想が当たったのか外れたのか確認してみたいと思います。
  • ちなみに、JR東日本の株価はこちらのチャートの通りズルズル下がってしまっています。そのうち買値の半額になってしまいそうですな勢いですね😇


 四半期ごとの業績推移

  • 新型コロナが直撃した2020年度第一四半期は観光・出張・通勤・通学客が激減してしまい、売上高が対前年45%水準まで落ち込んでしまいました。一方、7月に始まったGO TOキャンペーンの効果もあり、2020年度第二四半期は若干回復し、売上高は対前年59%水準となっています。
  • しかし、鉄道事業は経費に占める固定費(人件費や減価償却費、グラフの赤線と黄色線)の割合が高いため、売上高(グラフの青線)の減少を経費の減少でカバーすることができず、巨額の営業損失を計上しています。

まずは、2020年度第一四半期の予想と実績を比較

  • 売上高は予想3712億円に対し実績3329億円となりました。売上高50%減と予想していましたが、実際は55%減と、予想よりも厳しい業績です。一方、営業費用が予想以上に減少してくれたことから、営業利益は予想よりも小幅の赤字にとどまってくれています。

続いて、2020年度第二四半期の予想と実績を比較

  • 売上高は予想の3883億円に対し実績4554億円となり、実績が予想を2割ほど上回っています。7月に入るとGO TOキャンペーンの効果なのか、コロナ自粛疲れなのか、自分の周囲でも外出や旅行をする人が少しずつ増加してきたように思います。
  • また、都心部の通勤電車の乗車率は第一四半期対比で格段に上昇しており、JR東日本の売上が着実に戻ってきている実感はあります。中間決算発表でもJR東日本の赤石良治常務が「来期(2021年度)は黒字化したい」とコメントしており、黒字転換に向けて着実に改善が進んでいると感じています。株価は底なし沼のように下げていますが、黒字転換に期待してホールドしたいです。