電源開発を購入
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2087円で1000株購入
- 発送電大手の電源開発を購入しました。硬めな社名の旧国営企業となります。
日本を中心に発送電事業を展開
- 電源開発は企業向けなどの例外を除いて、電力の小売は行っておらず、東京電力や関西電力などの一般的な電力会社へ電力を販売している特殊な業態です。
- 国内の石炭火力発電所、水力発電所に加えて、米国やタイでガス発電所を多数運営しており、また電力関連事業としてオーストラリアの石炭採掘企業に出資しています。
- なお、IR資料では石炭火力と水力が同規模に見えますが、これは(最高)出力ベースの比較となっているためです。水力は最高出力で発電し続けるとすぐにダムが空っぽになってしまうことから、販売量ベースでは国内の石炭火力発電が主力、次が海外のガス火力となっています。
- 同社IR資料より、業績の推移です。2022年度は資源高による一時的なもので、EPSで300円ぐらいが実力値と考えています。
- なお、2022年度の経常利益は1707億円でしたが、内訳としては(国内)電力事業が545億円、資源価格高騰の恩恵を受けた電力関連事業が928億円、海外事業が226億円、その他18億円となっています。
懸念は大間原発と脱炭素
- 青森の大間で原発を建設中ですが認可がおりておらず、運転開始の見通しが立っていない状態です。日本では福島原発の事故もあり、原発への逆風が強くいつまで経っても運転開始できないリスクも十分にあります。しかし最悪のケースとして、原発施設を減損処理しても潤沢な自己資本のおかげで債務超過にはならないと予想しています。
- 脱炭素については、社会的な要請もあり2050年に二酸化炭素の排出ゼロという目標を掲げており、石炭から水素を取り出す技術の開発などにも取り組んでいますが、完全にゼロにすることは正直無理な気がしています。とは言え現代の生活に電力は必要なので、社会は二酸化炭素を抑えつつ電力を使うことを選択するのでは、、と予想しています。