2020/08/07

住友商事を売却

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住友商事を売却

  • 住友商事は6月の下旬に平均1268円で1000株購入したばかりでしたが、8月7日に発表された2020Q1決算がかなり厳しい内容だったので1282円で1000株全て売却しました。
  • 以下は、住友商事の2020Q1セグメント別損益です。景気循環の影響を受けやすい金属・輸送機・資源の3セグメントが大きく減益となり、減損処理等の一過性の損失を含むベースでは全セグメント計で約400億円の四半期損失となっています。住友商事は様々な事業を行っているので、一部の事業で減損処理等の一過性の損失が生じることは許容範囲内なのですが、住友商事の決算のうち「2020年度の通期業績予想」と「一過性の損失を除いたベースのQ1の四半期損益」は許容範囲外でした。
  • 「2020年度の通期業績予想」は1500億円の当期損失であり、Q1に続き、Q2~Q4も巨額の赤字が生じる可能性を見込んでいるという内容です。企業の経営において、減損処理のような悪材料は一度に出し切るべきというのが自分の考え方で、不祥事の開示にも共通していますが、悪い材料を小出しにすべきではないと考えています。
  • 「一過性の損失を除いたベースのQ1の四半期損益」ですが、2020Q1は一過性の損失を約600億円含むベースで約400億円の四半期損失なので、一過性の損失を除くと約200億円の四半期利益となります。住友商事の時価総額は約1.6兆円ありますので、PER10倍としても年に1600億円、四半期あたり400億円は最低限利益を上げてほしいというのが自分の感覚です。何が原因かはわかりませんが、根本的な収益力が低下してしまった可能性もあり、これが売却の決め手になりました。


丸紅は堅調

  • ついでに丸紅の2020Q1決算も確認していきます。2019Q1と比べると約100億円減益の590億円の四半期利益となっていますが、丸紅の時価総額は1兆円弱なので、四半期で590億稼いでくれれば十分すぎるほどです。
  • なお、丸紅は2019年度末決算で4200億円もの減損処理をして株価を大きく下げました。減損の額は住友商事より丸紅の方が大きいのですが、悪材料を小出しにせず一度に出し切ってしまうという点で、住友商事よりも丸紅の方が好感が持てます。

住友商事と丸紅の株価推移

  • 住友商事は、年初対比で2割しか下落していませんが、今後の業績見通しの厳しさを踏まえると、しばらくは株価も期待できないのではと考えています。
  • 丸紅は2019年度末決算で大きな赤字を出したため、年初対比で4割ほど株価が下がりましたが、8月4日に発表した2020年度第1四半期決算が好感され、決算発表後に株価は10%ほど上がっています。今後も2020Q1並みの業績を維持できれば、年初の株価水準まで回復することも十分可能だと思いますので、9月末の配当金も楽しみにしつつ、ホールドします。