2021/09/07

iFree ATMX+を売却、平安保険を買い増し

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中国ハイテク株投信のATMX+を売却

  • 約2.5万円の含み損状態だったATMX+を泣く泣く損失確定し、平安保険の買い増し余力を捻出しました。
  • なお、下記画像のぶっちぎりで高いビルが深圳にある平安保険の本社ビル「平安国際金融中心」です。周りのビルも200メートル級の超高層ビルなのですが、「平安国際金融中心」が高さ600メートルもあるため、こじんまりとして見えますね。


テンセントと迷った末に平安保険を買い増し

  • テンセントについては、ATMX+売却後でも1単元買い増しするだけの現金がなく、買い増しを次の給料日まで待たなければならないという事情もありましたが、テンセントが得意とするSNSやオンラインゲームはSNS依存症やゲーム中毒などの弊害も生み出すものであり、テンセントへの更なる規制強化は(資本主義国では無理でも)共産主義国としては合理的な選択と思えたので、買い増しは見送りました。
  • 一方の平安保険も懸念点がないわけではなく、実質破綻状態と言われている不動産会社「China Fortune」への投資が懸念され、テンセントと同様、年初から大きく株価を下げています。不透明さはありますが、PERは6倍台まで低下しており、絶好の買い増しチャンスなので、60.5HKDで500株買い増ししました。



平安保険の業績は堅調

  • 先日発表された2021年上半期決算(2021年1-6月)ですが、後述する減損処理によりNet Profit(純利益)は15.5%減少していますが、営業利益は10.1%増加しており、本業は堅調です。


  • 営業利益の構成です。Life and health(生命保険)が6割、Property and casualty(損害保険)とBanking(銀行)が1割強ずつ、Asset managementとTechnologyが1割弱ずつといった構成です。
  • 主力の生命保険・損害保険・銀行は成熟産業であり、経済成長著しい中国といえど、今後の成長率は、10年で2倍に増える程度に留まると予想しています。一方、Asset managementとTechnologyは成長率が非常に高いことから、10年後には3倍から5倍程度の規模となり、これらが保険事業や銀行事業に並ぶ存在になってくれると期待しています。


  • 保険会社なので保険料を運用して運用益を稼ぐビジネスモデルなのですが、運用資産は3.7兆人民元(約64兆円!)の規模になっています。


  • 2021年上半期決算で、China Fortuneへの投資に関連して359億人民元(約6100億円!)の減損処理をしており、これがNet Profit(純利益)15.5%減少の主因となっています。

  • 8月31日付のCNBC(https://www.cnbc.com/2021/08/31/china-regulator-probes-ping-an-insurances-property-investments.html)では「The regulatory move comes after Ping An, the country’s biggest insurer by assets, in February disclosed a 54 billion yuan ($8.4 billion) exposure to the indebted China Fortune Land Development.」と報道されており、2021年上期の減損処理で、投資額の大部分が減損処理済になったと思います。China Fortune以外で投資損失が生じる可能性もありますが、腰を据えてホールドしたいです。