2019/11/27

SRCLを売却

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安定成長していたものの、大暴落へ

  • SRCLは医療廃棄物の処理業者です。2015年までは指数関数的に成長しており、高成長に魅力を感じて2016年に100ドルで50株購入しましたが、その後、業績が低迷し、回復しそうもないため60ドルで全て売却しました。

SRCLの業績の推移

  • 2016年までは見事な成長を続けていましたが、2017年以降、売上高(赤線)の伸びが止まっており、また利益(黄線)がマイナスの状態にあります。
  • 利益率の急低下が著しいです。SRCLの中核事業は医療廃棄物の処理で、一定の参入障壁があるのですが、参入障壁を活かせず利幅が削られています。SRCLは2015年にShared itという機密便所処理業者の大型買収を実施しており、2016年に購入した際には、利益率の低下はShared itの統合に伴う一時的な影響と楽観視していた。しかし、実際には利益率の低下は止まらず、マイナスまで落ち込んでしまいました。

  • 一株あたりの売上高、営業利益、純利益、配当金の推移です。2017年以降は利益が出ていない状態が続いています。


SRCL最大のリスクは巨額のGoodwill(のれん)

  • SRCLは小規模な廃棄物処理業者を買収することで高成長を遂げてきました。買収に際して、被買収企業の純資産以上の価格で買収すると、SRCLのバランスシートにGoodwill(=買収価格-被買収企業の純資産)が発生します。
  • 事業が好調であればGoodwillは気にならないのですが、利益率が低下した状態が続くと、Goodwillを一気に減損処理する必要が生じます。SRCLには$3B(3300億円@USDJPY110)ものGoodwillがあり、SRCLの純資産は$2.5Bほどしかないので、仮にGoodwillを全て減損処理すると債務超過してしまいます。