中国の大手食品メーカー、Dali Foods (3799.HK) を購入
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配当金を活用して購入
- 10月にChina GasやChina Waterから配当金を受け取ったこともあり、香港ドルが3千HKDほどありましたので、約5.3HKDで一単元(500株)だけ購入しました。Dali Foodsは日本だと全く知られていませんが、中国では大手食品メーカーとして定着している会社です。
- 過去数十年の米国株のパフォーマンスを振り返ると、Coca-ColaやP&Gなどのいわゆる「Consumer Staples」セクターのパフォーマンスが良かった傾向があります。米国の後を追って成長中の中国でも「Consumer Staples」セクターは高パフォーマンスが期待できると考えてDali Foodsへ投資することとしました。
- なお、Dali Foodsのほか、トイレタリー事業を展開しているHengan Internationalも投資の候補として検討しましたが、同業のP&GがPrivate Brand相手に苦戦している点が気になりました。一方、Dali Foodsが行っている食品事業は消費者の味覚や安全面といった要素が新規参入者(Private Brand)に対するMoatとなると期待し、今回はHengan Internationalではなく、Dali Foodsを購入することとしました。
- こちらの写真は、左が「Red Bull」、右がDali Foodsが販売しているエナジードリンクの「Hi Tiger」なのですが、さすが中国企業と言うべきでしょうか、そっくりなパッケージです(^^;)
Dali foodsの事業は食品と飲料で半々
- 2018年度の売上高構成は下図の通りで、食品メーカーと呼んでいますが、食品と飲料でおおよそ半々となっています。
- 食品セグメントはパン、飲料セグメントは豆乳が主力商品となっていますが、足元では、飲料セグメントのエナジードリンク(効能飲料)の販売が良く伸びており、飲料セグメントの主力が豆乳からエナジードリンクに入れ替わる可能性はあります。
- 欧米企業でも、エナジードリンクセクターのモンスターエナジーやレッドブルの業績は非常に好調です。エナジードリンクに含まれる砂糖とカフェインは中毒性が高く、消費者をしっかりとグリップする強力な製品です。Dali Foodsにおいてもエナジードリンク事業は今後のポテンシャルは高いと考えています。
Dali Foodsは高ROEと安定成長が魅力
- こちらはDali Foodsの売上高等の推移です。売上高(赤)、営業利益(黄)と純利益(緑)ともに着実に伸びています。同業のCoca-ColaやKelloggも過去数十年に安定成長を渡り達成してきましたが、その軌跡をトレースする形でDali Foodsも安定成長を達成してくれると期待しています。
- こちらは利益率の推移です。2016年度以降は営業利益率、純利益率、ROEともに安定して推移しています。特に、20%超のROEは魅力的ですね。
- 最後に一株データです。2012~2014年度の急成長と比べると、2015年度以降は成長ペースが落ちていますが、それでもROEが20%、配当性向を50%と見込むと、EPSのSustainable Growth Rateは10%となり十分魅力的な水準です。