前々回のIVV(iシェアーズ・コア S&P 500 ETF)、前回のVIG(バンガード・米国増配株式ETF)に続き、個人的におすすめしたい米国株ETFであるMOAT(マーケットベクトル・ワイドモートETF)を紹介したいと思います。
(1)Morningstar Wide Moat Focus Indexに連動
Morningstar社が選んだ競争力が高く割安な40社に分散投資するETFで、3カ月ごとに銘柄入れ替え(割高銘柄を売却、割安銘柄を購入)するアクティブ寄りの運用が特徴です。現在100株を保有しています。
なお、ワイドモートとは、Wide(広い)Moat(城の堀)のことで、競合他社の攻勢に揺らぎにくい強固な競争力を持つ企業という意味です。
上位10銘柄は以下の通りです(2017年10月6日時点)
1位: Biogen
2位: Bristol-Myers Squibb
3位: Polaris Industries
4位: Amgen
5位: VF Corp
6位: Visa
7位: Eli Lilly
8位: Pfizer
9位: Wells Fargo
10位: Salesforce
Visa、Salesforceなど、市場で独占的なポディションにある競争力の高い企業が投資対象となっている点は好感が持てます。
(2)信託報酬は0.45%
運用資産規模がそれほど大きくない点や、アクティブに近い運用をしていることもあり、信託報酬は高めです。
(3)運用成績
トータルリターン(配当金を再投資した場合の利回り)は、以下の通りです。投資対象が40社と少ないので、MOAT(紺)とS&P 500(黄緑)を比べると成績の変動は大きめです。2013年~2015年はS&P 500に負けていますが、2016年は10%勝ち越しています。
(出所:http://performance.morningstar.com/funds/etf/total-returns.action?t=moat®ion=usa&culture=en-US)
MOATがベンチマークとしているインデックスの成績は以下の通りです。
2007年以降の成績では、S&P 500を大きく勝ち越しています。
(出所:https://www.vaneck.com/moat-investing/)
運用資産規模がそれほど大きくない点や、アクティブに近い運用をしていることもあり、信託報酬は高めです。
(3)運用成績
トータルリターン(配当金を再投資した場合の利回り)は、以下の通りです。投資対象が40社と少ないので、MOAT(紺)とS&P 500(黄緑)を比べると成績の変動は大きめです。2013年~2015年はS&P 500に負けていますが、2016年は10%勝ち越しています。
MOATがベンチマークとしているインデックスの成績は以下の通りです。
2007年以降の成績では、S&P 500を大きく勝ち越しています。
(出所:https://www.vaneck.com/moat-investing/)
(4)まとめ
MOATが設定された2013年以降の成績はS&P 500と大きく変わりませんが、インデックスの2007年以降の成績はかなり優秀です。ポートフォリオのメインとするほどではありませんが、今後も、一定のウエイトを投資したいです。