2020/05/10

丸紅(8002.JP)を買い増しするも、直後に7%暴落

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買った途端に大暴落

  • 500円で1000株指値しておいたところ、決算発表で大暴落する数時間前に約定してしまいました。結局株価は460円台まで暴落し、買った直後に7%以上の含み損を抱えるという悲劇に。これまで高配当株への投資はあまりいい結果になってこなかったのですが、残念ながら今回も経験則が当たってしまったような。


2019年度は当初予想どおりだが、2020年度予想が下方修正

  • 新型コロナウイルスの影響を踏まえ、丸紅は3月25日に業績予想の修正を発表していました。2019年度は1900億円の当期純損失、2020年度は1800億円の実態純利益というものです。
  • 今回発表された2019年度末決算は1975億円の当期純損失であり、ほぼ修正予想通りの内容であり、株価にも織り込み済みであったと考えられます。投資家にとってサプライズであったのは、2020年度の見通しです。2020年度の実質純利益について3月の発表では1800億円の予想でしたが、なんと蓋を開けると1200億円まで下方修正されていました。


丸紅の台所事情は厳しい?

  • 2020年度の利益予想の下方修正とともに発表されたのが、2020年度の配当の下限額です。丸紅は、連結配当性向「25%以上」かつ、年初に発表する配当下限額「以上」を配当するという少し変わった配当方針を取っています。今回発表された配当下限は一株15円ですが、丸紅の発行済み株式数は約17億株なので、配当総額は17億株×15円=255億円となります。連結配当性向「25%以上」の下限ギリギリに配当額を設定しており、少しでも現金の流出を抑えたいという台所事情が透けて見えます。
  • 丸紅のような総合商社は貿易というよりも事業投資で稼ぐビジネスモデルとなっており、コロナ不況は事業投資のいい機会のはずですが、大幅な減配を踏まえると、事業投資の余力はあまりなさそうです。本来ならばここでまいた種が数年後大きく育ってくれると期待したいところなのですが、あまり期待せずにコロナ不況が過ぎるのを待ちたいと思います。